セラピーについて

療法の種類

一口に心理カウンセリングと言ってもさまざまな療法があります。

その種類は大きく3つに分けることが出来ます。

まず、アドバイス型。これは心理療法の中には入りません。
相談者にアドバイスをしていく形で、心理学の知識がなくても誰でも出来るいわゆる人生相談です。
ただし、これは相談者がそのアドバイスどおりに出来るとは限りませんし、その時はアドバイス通りにやってうまくいったとしても、時が経ってまた同じよう場面に出くわしたときに同じように感じて悩み苦しむ可能性が高く根本的な解決にはなりません。

次に傾聴型。これは来談者中心療法などがあてはまります。現在日本で一般的に行われています。すべて肯定的に話を聞いてもらえるので一時的に気が楽になります。
心理学書によっては、この療法では問題解決はできないと明記されているものもあり、現実的に言っても非常に長い時間がかかります。
ですので問題解決というよりは、お年寄りの方の心のケアなどに向いているのではないでしょうか。
問題解決にはつながらなかったとしても、私が扱っている再決断療法でも初回面談の時はこの方法を基本にしていますので、全ての療法の基本と言えるかもしれません。

最後に問題解決型。ここには再決断療法、NLP、認知行動療法などがあります。
相談者の悩みや抱えているストレスに対して原因となっているものを探し出し、根本的な解決を目指します。
こちらは自分自身としっかり向き合い自分を成長させていきたい、悪循環を断ち切りたいという方に向いています。
私はこの問題解決型の中の再決断療法を主に扱っています。
再決断療法やNLPは問題解決型の中でも自己啓発の要素が強いかもしれないですね。

カウンセリングを受けられるときは、療法についてもある程度知っておくといいかもしれません。その上でご自分にあった方法を見つけてくださいね。

再決断療法ってどんなことするの?

ここでは再決断療法のカウンセリングがどのようなものなのか説明したいと思います。

1回目は初回面談としてはご相談内容についてお聞きし、クライアントさんの現在の状況を把握します。
そして2回目からは問題を解決するためのワークをやっていきます。
ワークの流れは、まず「今日は何を解決したいか」をクライアントさんに決めていただきます。
私たちはこれを『契約』と呼んでいます。
この契約というのはカウンセラーとクライアントさんの間での契約のことではなく、
クライアントさんがご自分自身と「私はこういう風に変わります」という約束をすることなのです。
ですから、この過程はワークをはじめるための大事な一歩となります。

『契約』がとれたらクライアントさんの心を整理し、今では必要なくなった考え方や感情を処理して
新しい考え方を受け入れられるよう、空椅子(誰も座っていない椅子)を使って悩みの原因となっている場面を再現し
「今ここ」でそのときの感覚をよく感じてもらいながらワークを進めていきます。
具体的には、いつも嫌な気分になってしまう場面で「何を考えて」「どう感じて」「どんな行動をとっている」のか
という思考・感情・行動パターンを明らかにし、その感覚が何歳の頃からあるかを探っていきます。
たどり着いた場面で感じていた不快感情を処理し、それを感じさせていた人物(だいたい家族がよく出てきます)を心の中から追い出します。
追い出すと言っても、その人物を忘れろとか、縁を切れとかいうことではありません。
クライアントさん自身の中にある嫌なイメージだけを捨て去るのです。

そして現在の自分が理想の親になったとして、嫌な思いをしてきた当時の自分に言ってあげたい言葉をかけてあげます。その後これからの自分はどうして行くかをご自分自身に対して宣言していただきます。

相談内容によっては多少変わってくる場合もありますが、基本的なワークの流れはこんな感じです。
心を整理し、いらなくなったものを手放して、新しく自分にとってここちよい考え方、感じ方、行動の仕方を受け入れるのです。

再決断療法って何?

再決断療法は日本ではまだそれほど認知されていないため、知らない方も多いと思います。

詳しく説明しよう思うと本を1冊書けてしまう位長くなってしまいますので、簡単に説明しますね(^^)

難しい専門用語ばかりで分かりづらかった精神学について一般の人にも分かりやすい言葉でまとめたエリック・バーンの交流分析と、ひたすらクライアントさんに気づきを促すための質問をしていくフリッツ・パールズのゲシュタルト療法をアメリカのグールディング夫妻がうまく融合したのが再決断療法です。

もともとはグループセラピーのために考え出された療法らしいですよ。
再決断療法では1回のワークにかかる時間は20分程度ですので、ワークショップではその日のテーマにそった話をしつつ、合間にカウンセリングを受けたい人が一人ずつワークをやっていく形式になります。

さて内容を簡単に説明しますと、誰にでも子供の頃からの経験や周りの人たちから取り入れた考え方や自分を護るための手段があるのですが、成長につれてその考え方や自分を護る手段が状況に合わなくなってくることがあります。

その現在の状況に合わなくなった考え方や自分を護る手段を手放して、新しい考え方や自分を護る手段を取り入れるのを助けるのが再決断療法なのです。

欧米では感情処理までしなくても、感情表現が豊かな文化であるため、自然と感情処理ができてしまうので、グールディング夫妻が提唱した当初の再決断療法には感情処理の過程はついていませんでした。
グールディング夫妻の元で再決断療法を学び、日本で初めて再決断療法の論文で博士号を取得された倉成央先生は、欧米人に比べて感情表現に乏しい日本人の場合は感情処理の過程がとても重要だと気づき、倉成先生の元で学んだ私たち『メンタルサポート研究所グループ』の心理カウンセラー達は、再決断療法のワークの中で感情処理を行っています。
この感情処理をするためには、高い技術が必要なため、私たちはプロとして働いている今でも技術を磨くために訓練を重ねています。