感情に偽物がある!?

様々な表情
前回は、感情とストレスと健康の関係について書きましたが、いかがでしたでしょうか。
今回は感情についてもっと詳しく書いていきたいと思います。

あなたは、感情に偽物があるって知ってましたか?
本物の感情となるの「喜び(楽しみ)」「怒り」「悲しみ」「怖れ」「嫌悪」「寂しさ」の6つで、一度感じればそれ以上嫌な気持ちは出てきません。
対して、いくら感じてもいつまでもスッキリしない気持ち、いったんはスッキリしたと思ってもしばらくするとまた再燃してくる嫌な気持ち、これが偽物の感情です。
そして、偽物の感情は様々な言葉で言い表わされ、一番代表格で分かりやすいのが「イライラ」です。他にも「優越感」「劣等感」「不安」「混乱」「罪悪感」「恨み」「憂鬱」「孤独感」「かんしゃく」「焦り」などなど、ここには書ききれないくらいたくさんあります。
もちろん、本物の感情としてあげた6つの感情も偽物の感情として使われることもあります。
「使っている」と書きましたが、大抵の人は偽物の感情を癖で無意識に使っています。

では、なぜ人は偽物の感情を使うのでしょうか?
理由は様々ですが、一部例をあげますと、
(1)親が特定の感情を感じないようにしている、または感情を表に出さない人だった。
(2)「男なんだから泣くな!」と言われて育ち、悲しみや恐れを怒りで表現するようになった。
(3)子どもの頃に、泣いたりかんしゃくを起すと、周りの大人たちが言う事をきいてくれた。
などがあります。
(1)は親が感じないようにしてしていると、子どもはその感情に対してどう対応していいか分からず、結局親と同じように感情を抑え込んで偽物の感情を使うようになります。
(2)はこんな風に言われ続けたら、子どもは悲しみや怖さを感じてはいけないんだと思い込んでしまいますよね。怒りや悲しみ(本物)を怒り(偽物)で表現している例です。男性だって泣いていいんです。感情を感じるのに老若男女の違いはありません。
(3)は完全に相手を操作するために偽物の感情を使っています。子どもの頃に泣いたりかんしゃくを起こせば思い通りになったんでしょうね。これは怒り()を悲しみで表現したり、悲しみを怒りで表現している例になります。
このように、偽物の感情は育った環境の影響だったり、自分を護るためだったり、人を操作するために使うようになっていくのです。
厄介なのは、この偽物の感情は使えば使うほど嫌な気持ちが増大していくということ。奥に隠れた本物の感情を感じない限り消えることはありません。
本物の感情を感じれば、本物の感情を覆い隠すために使っていた偽物の感情も一緒に消えます。

それでは、いつまでもスッキリしない偽物の感情への対処の仕方を。
まずは偽物の感情に気づくことが大事です。例えばイライラしている時、その奥に隠れている本物の感情は悲しみだと言われています。ですので、悲しみを感じている自分を受け入れて許してあげてください。「あんなことされて悲しかったね、悲しくていいよ」と自分を抱きしめる空想をしてもいいですね。
怖い気持ちの代わりに怒りを使っていることに気づいたら、クッションを抱きしめて怖い気持ちを感じてみてください。気持ちを受けとめてくれそうな人がいれば、怖かった時のことをその人に話して分かち合うことも有効です。
本物の感情を感じることは何も危険なことではありません。

あ、これは偽物の感情を使ってはいけないという事ではなく、このことを知っているとストレスケアに役立ちますので知っておいて損はありませんよ~というお話です(*^-^*)

参考文献:「交流分析にもとづくカウンセリング」倉成宜佳