「自分は生きる価値がない」という感覚

今回は、大なり小なりほとんどの人が持ち合わせているであろう「自分には生きる価値がない」という感覚について書いてみようと思います。
これは「こんな私は生きる価値がない」という思い込みで、日常的に「死にたい」「消えてしまいたい」と思っていて自殺未遂やリストカットを繰り返す人もいれば、普段はそこまで思わないけど病気やいじめなど辛い状況になると「死んでしまいたい」と思う人もいます。
いずれも交流分析という理論の中では幼児期の決断の一つ『存在するな』が根底にあるのです。
私もご多分に漏れず『存在するな』の決断を持っていて、30歳くらいの頃まではいつも「消えてしまいたい」と思っていました。
私がこの生きる価値がない感覚をカウンセリングで解決した後にどうなったかについては後程書きたいと思います。

さて『存在するな』という決断が具体的にどんなものかと言いますと、子どもの頃の決断の場面として多いのは、親から「お前を産まなければよかった」とか「お前が生まれなければ仕事を続けていられたのに」などと言われたり、両親が喧嘩ばかりしていたり(子どもは自分のせいだと思い込んでしまうことがある)、虐待を受けたり、いじめられたり、後は自分以外の兄弟や姉妹ばかりがかわいがられていたとか、複雑な家庭内で居場所がなかったなどですね。
中には母親のお腹の中での記憶として、自分は必要とされていないと感じていたという人もいます。
決断の場面は人それぞれ違いますので、ここに挙げた以外にもいろいろあると思いますし、決断の場面がない人もいます。

ワーカホリック(重い病気の時以外は休もうとしない人)、や摂食障害(拒食や過食)、薬物依存、危険な行為や犯罪を繰り返す人、人を殺したい感覚なども根底には『存在するな』の決断が影響しています。
基本的に「自分には生きる価値がない」感覚があると、自分を大切に扱うことができなません。自分なんてどうなろうと構わないと思っているようなところがあるから、自分を傷めつけるようなことをしたり、無意識に自分で自分を追い詰めるような状況を作ってしまったり、人生を棒に振るようなことをしたりしてしまいます。

『存在するな』の決断に限らずですが、大人同士では冗談として通用するようなことでも、10歳以下の子どもは言葉通り素直に信じてしまいがちですので、大人が冗談のつもりで言った言葉が子どもの心を傷つけてしまうことも多いのです。例えば「お前は橋の下で拾ってきた子だ」などありますよね。

では逆に、無条件で生きる価値がある感覚というのはどういったものなのでしょうか。
無条件で生きる価値があるのですから、どんな状況下であっても生きる価値は変わらないのです。あなたは想像がつきますか?
障害があってもなくても、病気でも健康でも、迷惑をかけようがかけまいが、どこで何をしていようと、他人が何と言おうと、その人の生きる価値は変わらないということです。
インナーチェンジングセラピーのカウンセリングでは、命に関わる決断として『存在するな』を最初に扱うことが多いです。
その場合に目指すのは「私には無条件で生きる価値がある」と思えるようになること。
現実的にはなかなか難しい場合もありますが、最終的に「私は誰が何と言おうと、どんな厳しい状況になろうと自分の人生を生き抜きます」と宣言できたら最高ですよね(*^-^*)

では先ほど書きましたように、私が「消えてしまいたい」感覚を克服した体験談を書いてみますね。

私の場合は、20代後半からカウンセリングの勉強を始めて、いろいろ学ぶ中である日突然何かが降って来たかのように「私にだって生きる価値がある」と気づき、その瞬間から「消えてしまいたい」と思う時間が少しずつ減っていきました。
これはもう一押しすれば『存在するな』が解決するかもと思ってカウンセリングを受け、それ以来「消えてしまいたい」とはほとんど思わなくなりました。
本当に自分でも不思議なくらい(笑)

そして「消えてしまいたい」感覚が出て来なくなったら、今まで多くの人が救いの手を差し伸べてくれていたことに気づきました。
私はそれまで「私なんて生きる価値がない」と思って心を閉ざしていたので、このことに全く気付いていなかったのです。
だからこのことに気づいた時、私がどれだけもったいないことをしてきたのか思い知りました。

さらに以前は困難にぶつかると「消えてしまいたい」と思うことで現実から逃げていたのですが、今はそう思う代わりに「どうしたらこの状況を切り抜けられるのか」解決策を考えるようになりました。自分の人生に責任を持てるようになったんです。
自分の人生なんだから自分で何とかするしかないですからね。
それで困難にぶつかった時「どうしたらいいか」解決策を見つけるためにいろいろ情報を集めたり、学んだりする中でどんどん心の視野が広がっていきました。
結果、もちろん辛い事だってありますけど、今はそれなりに人生を楽しんでいます。

「自分は生きる価値がない」という感覚を手放すとどうなるかをまとめると以下の通りになります。

  • 小さな幸せに気づけるようになる
  • 自分の人生に責任を持てるようになる
  • 心の視野が広がる
  • 自分を大切に扱えるようになる
  • 人生を楽しむことができるようになる

幸せな人生を送りたいのなら、やはり「生きる価値がない」という思い込みを手放した方が良いと思います。
実際ここに向き合うのは怖いですけど、乗り越えたら必ず幸せを自分の手でつかむための第一歩を踏み出せるはずです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください